シニア犬、持病のある子のトリミング
シニア犬とは一般的に7歳からです。
サロンによっては8歳以上のトリミングはお断りしてる所もあるそうです。それはなぜか??
トリミング中、トリミング後に体調を崩したり、最悪のケースは命を落とす事になる可能性もあるからです。
トリミングって以外と体力消耗するんです。トリミングの工程の中でも「シャンプー後、身体を乾かす」という行為がとてもワンコの体力を消耗することをあまりご存知ない飼い主さんが多いかと思います。
シニア犬に限らず、心疾患のある子、関節痛やヘルニアの子、病後の子などは要注意です!!私は今までの経験、プラス、ドッグマッサージで習得した知識技術駆使して特にシニア犬や持病のある子のトリミングにはかなり神経を使いトリミングしています。大切なのはいかに短時間で生活しやすいスタイルにしあげるかだと思ってます。
通常コマチのトリミングの所要時間は1頭につき1時間。これがワンコが耐えられるギリギリだと経験上感じています。
これがシニア犬や持病のある子の場合は長くて30分が限界です。体調を崩さないでお返しする為に必要不可欠なのが飼い主さんのご理解です。
シャンプーなしでバリカンで身体をツルツルカット。これが1番負担が少ない気がします。場合によっては爪切りと足の裏のカットのみ。顔カットのみで終了させて頂くケースもあります。その日のその子の体力、体調を観察しながら限界前で途中でもやめます。
コマチではトリミング室の温度管理。酸素室の準備。トリミング中は飼い主さんには店内で待機していて頂く。開店前やトリミングの終わった静かな時間に来て頂く等、細心の注意をしています。
コマチの目的は元気で過ごせるためのトリミング。汚れていても死にません!汚れを気にされてシャンプーしたり、見た目が悪いツルツルカットは嫌だから長時間かかるカットをしたり。そういう事がその子の寿命を短くしたり苦痛を与えてる事に気づいて欲しい。もしもワンコと話ができたら「お母さん、僕(私)汚れてても、髪の毛伸びてても。ツルツルになっても楽な方が良い!一日でも長く一緒にいたいから。」って言うはず。最優先は元気、命です!
私の愛犬りん君は晩年、1年近くシャンプーしませんでした。カットも短くし、食べ物で汚れて不潔にならないようにあんなに可愛いかったお顔もバリカンで刈ってました。そうして快適に過ごして19歳半まで元気に過ごしてくれました私のこうした考え、トリミング方針にご理解して頂けないお客様は大変残念ですがトリミングをお受けするすることができません。
トリミング後に元気な状態でお返しする自信がないです。もちろんすべてのシニア犬にこうしたトリミングをお勧めしている訳ではありません。
10歳以上の子でも全く問題ない子もたくさんいます。逆に1歳や2歳でも心疾患やヘルニア等の重症だと感じる子にはご理解頂いてます。何度も言います。コマチのモットーは「すべてのワンコが元気で長生き!」元気で一日でも長く飼い主さんと過ごせる為には何を優先するべきか?!何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。